サビィは江東区のとある場所にいた地域猫です。
人からご飯をもらっていたのかな。
いつも他の猫とは群れずポツンとして駐車場にいましたのを覚えています。
その子が、2015年1月に愛護センターに収容されました。
東京都動物愛護相談センター 収容動物情報 14F255
交通事故だったのでしょう。
センターに電話で問い合わせると、骨盤や仙骨の骨折等、様々な症状がありました。
どこまでできるか分かりませんでしたが、地域で面倒を見てもらっていた猫です。
引き取りました。
怪我もあり、すぐに病院に連れてゆき、手術を行いました。
無事成功したものの、暫くは安静を言い渡され、狭いケージで生活することとなりました。
当時の写真があります。
シェルターにはメグロ(右:彼女はなぜか不動の人気)・スミダ(左)がいました。
懐かしい。
ここのシェルターも、1年でそれなりに猫も入れ替わっているんですね。
サビィは、生きながらえたものの、歩けるか、排泄ができるかなど、色々気がかりなことはありましたが、そのあたりは問題がなさそうで、ホッとしました。
また、当初は威嚇も多かったものの、すぐに膝の上にのって寛ぐようになりました。
元々人に馴れている子だったのかもしれません。
安心して人に甘えることが出来る様になったようです。
ただ、ここのシェルターは人の在宅時間が少ないので、かなり寂しい思いをさせてしまい、また、猫同士の折り合いがつかなくなったサビィに肩身の狭い思いをさせていました。
特に甘えたがりだったサビィは、猫との折り合いが合わなくなってから、叫ぶような鳴き方をするようになりました。
そして抱っこを要求するようになりましたが、人にしがみついて離れません。
何時間でも抱っこを求めてきます。
どの子も、距離の取り方が違うだけで人に甘えたがりますが、サビィはシェルターが本当に辛かったようです。
そんなサビィにも、ご縁があればとは思っていましたが、トイレの失敗もある老猫では難しかろうと、諦めもありました。
そんな中、新しい飼い主様は、譲渡チャンスの少ない成猫・老猫の中から選びたいと、当シェルターに何度も足を運び、トイレの失敗も構わないと、サビィを選んで下さいました。
きっとあのしがみつき攻撃に負けたのかもしれませんね。
これからの生活を、猫も人も楽しく暮らしてゆくことができます様に。