
3月3日に、セインが亡くなった
死因は肝細胞癌
🐈
セインは、2014年3月にシェルターにやってきた
元の名前はわからないが、当時のボランティアがセインと名付けてくれた
確か、墨田区で多頭飼育崩壊があり、支援に入ったいくつかの団体を経てやってきた子で、年齢は推定で1歳程度だと思う
放し飼いされていたらしく、ウイルス検査はエイズ陽性となってしまった

シェルターには兄弟姉妹と一緒にやってきたけれど、他の子たちは新しい家庭にもらわれてゆき、エイズ陽性で、性格が臆病な彼だけが、ご縁もなく、シェルターに残った
🐈
シェルターにやってきてからのセインは、風邪をひくことも殆どない、病気知らずの子で、気になる症状は多尿ぐらい(腎不全末期の様な多量だったが、検査でも病は見当たらず、エイズキャリア故の症状かと思われる)
昨年は黄疸で入院した程度で、元気にやってこれたと思う
昨年の入院では、原因はわからなかったけれど、黄疸が長引いて、薬を徹底して飲ませないといけないことから、ずっとケージでの生活を続けていた

セインはケージで生活することで、周りの猫に追いかけられることなく、ゆっくりとご飯が食べられるようになったためか、体重が増加
食欲旺盛で、刺身と鶏蒸し肉が好きで、夕飯に刺身が出ることがわかると、声高く鳴くこともあった

2月の終わり頃に、セインの食欲が急に落ちだした
食事が進まないことは時折あることだったので、様子を見ていたが、そのうち全く口を付けなくなり、口を開き舌を出すようになってしまったので、あわてて通院をさせた
病院では、医師から「口内炎もあるね」と指摘をされ、まずは歯石が酷い歯を抜歯して、血液検査をして調子の悪いところを探ろうと話をして、気軽に構えていたら、とんでもないことになった

血液検査の結果、黄疸、肝臓、腎臓、血小板の数値がすべて異常値を示し、即入院の指示
その入院準備中にも容態が悪化して、呼吸を乱し身体を横たえてしまった
エコー検査等を追加して、医師が下した診断は猫には珍しい肝細胞癌
とりあえず医師に任すしかなく、セインを託して帰宅をしたが、夜更けに動物病院から電話が入った
セインが虫の息となり、命が尽きるのも時間の問題だと電話口で医師から告げられ、急遽、病院へ向かったが間に合わず、セインは亡くなってしまっていた
猫の体調悪化は早いので、様子を見よう、来週にしよう、明日にしようと通院を先延ばしにすると後悔する事が多いが、何度も経験したのに、今回も活かせなかった
セインは、毛艶もよく体重も落ちていなかった、昨日まで給水器で水遊びをしていた
医師は、肝細胞癌の発見は難しいと言っていたが、それでも、どうしてこんなに早く逝ってしまうのか
